小暑
長かった梅雨が明ければ、ギラギラ暑い夏の始まり!
長く続いた梅雨が終わりを告げ、いよいよ夏本番。青い空が広がり、太陽が顔を出せば、気温はグングン上昇。風は温かく、あちこちでセミの鳴き声が響き始め、オシロイバナが花を咲かせれば、子どもたちは落下傘を作って遊ぶ。
夏という言葉は、「熱」や「暑」「生る」などが語源だという説があるほか、季節に色のイメージを当てはめた「朱夏」(しゅか)という呼び名もある。暑さをねぎらう便りとして、暑中見舞いを出すのもこのころ。
【植物・生き物】
サルスベリ
約100日間花を咲かせることから
「百日紅」(さるすべり)。鮮やかなピンクや白の花は真夏の青空によく映える
【雑節コラム】
土用入り
7月20日ごろが土用入り。立秋前の十八日間を夏の土用といい、土いじりを慎み、衣類や書物を干したり、食養生をする習わしがあった。
塩漬けした梅を夏の土用に三日三晩干す。梅干し作りにおいても大事な時期
【季節のたしなみ】
暑中見舞い
暑い時期に健康を気遣う便りが届くのは嬉しいもの。
気負わず心を込めて書きましょう。
【期間】
●小署(7月7日ごろ)
または梅雨明け~立秋の前
日(8月6日ごろ)
※この期間以降~8月31日までが「残暑見舞い」となる。
【番き方例】
●季節のあいさつ
「暑中お見舞い申し上げます」といった決まり文句
●安否をたずねる言葉や無事を祈る言葉
・安否をたずねる言葉
・自身の近況を伝える言葉
・先方の無事を祈る言葉など
●日付
「〇〇年〇月」のみ
または「〇〇年盛夏」としても
《季節のレシピ》
ウナギで夏の食養生
ひつまぶし
■材料:作りやすい分量
米…2合
ウナギの蒲焼き…2尾
添付のタレ…適宜
酒…小さじ1
大葉、ミョウガ、万能ネギなど
の薬味…適宜
【A】
ダシ汁…600cc
薄口醬油…大さじ1½
酒…大さじ1
塩…少々
■作り方
①米は土鍋または炊飯器で炊く。ウナギは3cm角に切り、アルミ箔にのせ、酒小さじ1をふって魚焼きグリルなどで焼く。
②炊きたての土鍋のご飯に①のウナギをのせ、温めた添付のタレをかけ、蓋をして10分ほど蒸らす。
③器に②を盛り、まずは薬味を添えて食べ、2杯目は温めた【A】のダシ汁をかけていただく。
七十二候
初候:温風至
「あつかぜ、いたる」
風が熱気を運んでくるころ。
同じ南風でも梅雨時は「黒南風」、梅雨明け時は「白南風」と風に色を付けて呼んでいたという
次候:蓮始開
「はす、はじめてひらく」夜明けとともに、ゆっくりとつぼみをほどくハスの花。
水面からスッと伸び幾重もの花びらを開くようすは、とても幻想的
末候:鷹乃学習
「たか、すなわちわざをならう」
5~6月ごろに生まれた鷹のヒナが、巣立ちの準備を始めるころ。飛び方を覚え、獲物の捕り方を練習し、一人前になっていく
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