大暑
自然の中に涼を見つけ出す日本人らしい納涼の知恵
容赦なく太陽が照りつけ、大地からは陽炎がユラユラと立ちのぼり、うだるような暑さが続くころ。
昔の人々は軒先に風鈴を下げて音で涼を感じ、窓に葦簀(よしず)をかけて日差しを避け、夜には川に船を浮かべて風に当たるなど、豊かな感性で自然の中に涼を見つける納涼文化があった。
もともとは神様の通り道を清める打ち水も、江戸時代には涼を得るために行われるようになったという。
土用ウナギなどの食養生も、猛暑を乗り切るための習わしだ。
【植物・生き物】
カブトムシ
つやつやとしたボディーに立派な角。凛々しいオスのカブトムシは夏の虫の王様
アブラゼミ。
「ジリジリジリ…」という鳴き声は、まるで油が煮えたぎる音のよう
【風物詩習わし】
天神祭
日本三大祭りの一つ。
祭神である菅原道真の命日にちなんだ縁日で、7月24、25日に行われる。日本各地の天満宮で催され。大阪天満宮が有名
【季節の手作り】
《季節のレシピ》
食欲をそそるピリ辛味
枝豆のピリ辛炒め
■材料:2人分
枝豆(サヤ付き)…200g
ニンニク…1片
レモン汁…¼個分
鷹の爪(輪切り)…2本分
塩…小さじ½
サラダ油…大さじ2
■作り方
①枝豆は洗って塩大さじ1(分量外)を揉み込み、ゆでてさるに上げ、キッチンペーパーで水気をふく。ニンニクは包丁で潰す。
②フライパンに油、ニンニクを入れて中火にかけ、香りがしてきたら枝豆、塩、鷹の爪を加えて炒める。レモン汁を回しかけ、炒め合わせる。
七十二候
初候:桐始結花
「きり、はじめてはなをむすぶ」
桐が天に向かって花を咲かせ、卵型の実をつける頃。神聖な木とされる桐は、日本国政府の紋章にも使用されている
次候:土潤溽暑
「つち、うるおうてむしあつし」
熱気がまとわりつき、蒸し暑さが増すころ。
草木は太陽の光をめいっぱい浴び、パワーを蓄えるがごとく、濃い緑に色づく
末候:大雨時行
「たいう、ときどきにふる」
夏は時に激しい雨が襲ってくる。ムクムクと入道雲が湧き上がると夕立のサイン。
暑さが流され、一時の清涼をもたらす
コメントをお書きください