夏至
一年で一番日が長い時。田植えが終わり、農家にも休息が訪れる。
夏至は、一年で最も日が長く、夜が短くなるころ。冬至と比べると昼の長さが約5時間も長くなる。夏の盛りに向け、日に日に暑さが増してい
くが、梅雨の真っごろ只中(2024年は6月21日~7月7日)にあたるため、長雨が続いて太陽はなかなか顔を出さず...。
一方、田んぼでは根づいた稲がすくすく育ち、恵みの雨にカエルたちは大合唱。エサとなる虫を追って元気に飛び回る。
このころになると、どの農家でも田植えは終了。忙しさもようやくひと段落する。
【植物・生き物】
ニイニイゼミ
「チィー」という鳴き声でおなじみ。木の幹と同化しているので見つけるのは意外と難しい
キビタキ
代表的な夏鳥。オスはオレンジ色と黒の美しい模様でひときわ目立
つが、メスは地味な暗緑色
ネジバナ
花がらせん状にねじれてついているのが名前の由来。小さいけれど蘭の仲間
【風物詩・習わし】
夏越の祓(なごしのはらえ)
罪や穢れを落とす祓の行事。
各地の神社に作られる茅草の輪を通り抜ける「茅の輪くぐり」が行われる
祇園祭り
7月1日から1カ月間も行われる、八坂神社(京都)の祭礼。最大の見所は17日の山鉾
巡行(やまほこじゅん
こう)
《雑節コラム》
半夏生
夏至から数えて11日目が半夏生。田植えを済ませた農家が休息を取る日とされている。関西では「稲がタコの足のように八方に力強く根づきますように」という願いを込めてタコを食べる
《季節のレシピ》
心地よいのどごしが涼を誘う
オクラとキュウリと葛切りのサラダ
■材料:2人分
オクラ…5本
キュウリ…1本
葛切り…30g
梅干し(大)…1個
塩…適量
薄口醬油…小さじ⅓
■作り方
①キュウリは縦半分に切り、塩をふって少し置き、水気をきる。
オクラはサッとゆで、水にさらし、水気をきって斜め薄切りにする。
梅干しは種を取って叩く。
葛切りは水で戻し、沸騰した湯でゆでて、流水で冷やす。
②ボウルに❶を入れ、塩少々、醤油で和える。
七十二候
初候:乃東枯
「なつかれくさ、かるる」
冬に芽を出した夏枯草(がごそう)が枯れていくころ。夏の花が咲く時期に、枯れゆく花を思う、優しさに溢れる言葉
次候:菖蒲華
「あやめ、はなさく」
アヤメは梅雨の到来を告げる花。カキツバタやショウブと似るが、花びらに網目模様があるものがアヤメとされる
末候:半夏生
半夏(からすびしゃく)が生えると田植えを終えるのが目安。このころ半化粧(はんげしょう)の草の葉も白く染まる
コメントをお書きください