【意味・由来】
立春から88日目(2024年は5月1日)、にあたる八十八夜は日本独自の節目。
あと3日で立夏だが、「八十八夜の毒霜」という言葉があるほど、農作物が遅霜に襲われることが多く、遅霜を警戒するようにと暦に記された。
この時期から種まきなど農作業が本格化する。
【行事・風習】
八十八夜と言えば茶摘み。
春の陽気に満ち溢れ、植物がすくすく育つ頃、お茶の新芽が生えそろう。
自然の力をしっかりと蓄えた新芽は「長寿のお茶」といわれる縁起物で、香りも格別。
遅霜にやられないよう農家総出で茶摘みが行われる。
《風物詩・茶摘み》
お茶の産地では茶摘みは大仕事。
茶摘み歌では、穏やかな日差しの下、手作業で新芽をせっせと摘む様子が歌われています。
♪茶摘み歌♪
茶摘
文部省唱歌(作詞、作曲者:不詳)
一.
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
「あれに見えるは 茶摘みじゃないか
あかねだすきに 菅の笠」
二.
日和つづきのきょう此頃を
心のどかに摘みつつ歌う
「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ」
《季節のたしなみ》
煎茶ならではの繊細な甘みや香りを味わうための美味しい煎茶の淹れ方を紹介します。
《新茶を楽しむ料理》
ふわりとのぼる新茶の香り、口に入れると広がる豊かな旨味。
料理にも新茶を取り入れてみませんか?
エビのお茶蒸し
■材料:2人分
殻付きのエビ…8~10尾
新茶の葉…大さじ1
片栗粉…適量
酒…大さじ1
ダシ汁…大さじ2
塩…小さじ1/2
■作り方
①エビは背ワタを竹串でとり、塩と🏮、茶葉をまぶして10分おく。
②❶のエビに片栗粉をまぶし、耐熱皿にのせ、ダシ汁を回しかけて蒸し器で8分ほど蒸す。
お茶入りかき揚げ
■材料:2人分
緑茶の葉…大さじ2/3
ゴボウ…15cm
シラス…30g
薄力粉…適量
揚げ油…適量
■作り方
①ゴボウはささがきにし、水にさらし、水けをきってシラス、茶葉、薄力粉、水大さじ2を合わせてさっと混ぜる。
②揚げ油を中温に温め、❶をスプーンですくい入れ、少しずつ高温にする。
③器に盛り、白(抹茶塩・分量外)を添える。
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