清明
緑が燃え、鳥や蝶たちが生き生きと舞う季節
清明とは、万物が清らかで生き生きとした様子をあらわす「清浄明潔」(せいじょうめいけつ)という言葉を訳した晩春をあらわす季語。このころになると、青く澄んだ空のもと、草木が芽生え、花が咲き、鳥や蝶が舞い、あらゆる命がキラキラと輝く。
このころ沖縄では「清明祭」(シーミー)が行われる。清明節の期間に、墓前に存続演者が集まって泡盛やお茶、重箱料理を供え、皆でそのおさがりをいただきながら、歌い踊って楽しく過ごすのだとか。
【植物・生き物】
ツバメの巣作り
人家の軒下などを好んで巣作りをし、「ツバメガスをかけると、その家に幸福が訪れる」といわれる
日本サクラソウ
江戸時代に栽培や品種開発が進んだ古典園芸植物。埼玉の田島が原の自生地は国の天然記念物に指定。
【風習・習わし】
灌仏会(花祭り)
4月8日または5月8日に釈迦の誕生を祝して行われる。御堂に誕生物を安置し、柄杓で甘茶をかけてお参りする。
《季節のレシピ》
焼き目をつけて香ばしく
初ガツオのタタキ
■材料:作りやすい分量
カツオの刺身…1冊
大葉…3枚
大根…3cm
サラダ油…大さじ2
スライスニンニク…1/2片分
[A]
おろし新玉ねぎ…1/4個分
醤油…適宜
■作り方
①フライパンに油、ニンニクを入れて中火にかけ、カリッと焼いて取り出す。大葉、ダイコンは千切りにして混ぜる。
②❶のフライパンの油を吹いて火にかけ、カツオの表面に焼き目を付ける。氷水に取って水気をふき、厚めに切る。
③器に❶の大根脳tま、❷を盛り、Aをかけて❶のニンニクを散らす。
七十二候
玄鳥至
「つばめ、きたる」
冬の間、暖かい地方で過ごしていたツバメが海を渡って日本にやってくるころ。
ツバメが訪れると農作業もいよいよ開始。
鴻雁北
「こうがん、かえる」
ツバメが訪れるころ、日本で冬を過ごした雁(ガン)がシベリアへと帰っていく。
秋~冬に再飛来するまでのお別れ。
虹始見
「にじ、はじめてあらわる」
春が深まると空気が潤い、美しい虹が見られるようになる。月明かりに浮かぶ淡い虹は「月虹」(つきにじ)と呼ばれる。
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