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歳時記3月 二十四節気 啓蟄

啓蟄

久しぶりに感じる春の日差しの中、花も虫も人もウキウキ!

土の中で冬ごもりしていたいろいろな虫や生き物たちが、穴を啓いて地上へと這い出して来ることから、この時期を「啓蟄」と呼ぶ。

ちょうどこのころは、春の雷がひときわ大きくなることから、昔の人は冬ごもりの虫たちが雷の音に驚いて這い出して来ると考え、春雷のことを「虫出しの雷」と名付けたりもした。

まだまだ寒い時期だが、非足は長くなり、久しぶりに感じるさわやかな風、優しい日差しの中、人も生き物も心を弾ませるようすがうかがえる。

 


【植物・生き物】

レンゲ草

田んぼで咲かせた花は、そのまま肥料にされるほか、ハチミツの原料としてもなじみが深い

ネコヤナギ

早春の川辺で、ふわふわの花穂が春の光を受けるようすがとても美しい。猫柳の樹液はカブトムシやクワガタなどの好物

【風習・習わし】

東大寺2月堂のお水取り

3月12日深夜、観音様にお供えする「お香水」をくみ上げる儀式が行われる。

正式には「修二会」(しゅにえ)といい、春を祝う仏教の法要。地元ではお水取りが終わると春が来るといわれる。



《季節のレシピ》

甘くてシャキシャキ!

新玉ねぎのサラダ

 

■材料:作りやすい分量

新玉ねぎ…1/2個

セリ…1株

鰹節…適量

ポン酢…大さじ1/2

■作り方

①玉ねぎは皮をむいて薄切りにする。セリは洗ってざく切りに。

②ボウルに❶を入れ、塩をして和える。

③器に盛り、鰹節をのせ、ポン酢をかける。

 



七十二候

蟄虫啓戸

「すごもりのむし、とをひらく」

冬眠していた生き物が、春の日差しの下に出てくるころ。寝ぼけ顔のカエルや、警戒に動く虫たちの姿が見られるようになる。

桃始笑

「ももはじめてさく」

桃のつぼみが膨らみ、花が咲き始める。丸いつぼみがまるで微笑むようにふっくらと開いていく様が、なんとも愛らしい。

 

菜虫化蝶

「なむし、ちょうとなる」

規模しい冬を越したさなぎが羽化し、美しい蝶となって羽ばたいていくころ。

菜虫とは、ダイコンやキャベツなどの葉につく青虫のこと。