立春
梅の花、ウグイスの声…春の足音が聞こえてきます
節分の翌日に迎える立春は、冬から春に映る時期
厳しい寒さも立春迄
少しずつ日脚が伸び、気温が上がり始め、木々は芽吹き、生き物たちの目覚めも間近だ
旧暦では、立春が一年の始まりと考えられていたため、「正月節」「歳首月」とも呼ばれる
また、あらゆる節目の基準日とされ、八十八夜や二百十日等の雑節は立春から数えて暦に記し、農作業の目安にされた
ちなみに「春一番」は立春以降、最初に吹く強い南風のこと
《植物・生き物》
ウグイス/メジロ
美しい鳴き声で春の訪れを知らせてくれるのがウグイス
メジロは目の周りが白いのが特徴で、集って花の蜜をついばむ姿が愛らしい
アセビ
日本原産で日当たりの良い山地に自生
スズランのような花が咲き誇る様は万葉集にも登場する
《風物詩・習わし》
横手かまくら祭り
雪洞の中に水神を祭る、小正月の伝統行事
秋田県横手市で毎年2月15~16日に開催される
針供養
折れた針を豆腐などにさして供養し、裁縫の上達を願う
関東では2月8日、12月8日に行う地域も
【暦のことば】
初午(はつうま)
初午とは2月最初の午の日
この日は各地の稲荷神社で豊作、商売繁盛を祈願する祭札が行われる
中でも稲荷ぢン港の中心である伏見稲荷大社(京都)の『初午大祭』が有名
《季節のレシピ》
豊作、商売繁盛を祈願して
初午いなり寿司
【材料・作りやすい分量】
油揚げ…5枚
米…2合
すし酢…大さじ5
みりん…大さじ2
ーAー
だし汁…300cc
醤油…大さじ2・1/2
砂糖…大さじ2
塩…小さじ1/3
【作り方】
❶米は少し硬めの水加減にして炊く
炊きたてにすし酢を加えて混ぜて冷ます
❷油揚げを横半分に切って袋状に開き、鍋に入れ、[A]を加えて中火にかける
途中で上下を返し、煮汁が半分になったらみりんを加え、煮汁がほぼなくなるまで煮る
❸油揚げが冷めたら汁気を軽く切り、すし飯を詰める
七十二候
東風解氷
「はるかぜこおりをとく」
東から暖かい風が吹き始め、張り詰めていた厚い氷を溶かし始めるころ
春の気配が少しずつ感じられるようになる
黄鶯睍睆
「うぐいすなく」
春の訪れを告げる「ホー、ホケキョ」という美しい鳴き声
年の最初に聞くウグイスの声を「初音」という
魚上氷
「うお こおりをいずる」
温かさを感じ始めた川の魚が動き始め、割れた氷の下から飛び出すような時期
渓流釣りが解禁となる地域も
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